無害じゃないの!?ニコチン入り電子タバコの真相

2020年03月17日

最近よく目にするようになった電子タバコ。
巷では有害性が低いとか、無害だとか色々な意見があるようですが、真相はどうなのでしょうか。

紙タバコに含まれる主な有害物質は「タール」「一酸化炭素」そして「ニコチン」です。
タールは植物を燃やすことで煙とともに出てくる樹脂、いわゆる「ヤニ」のことです。
このタールには発がん物質が数十種類含まれていることがわかっています。
タールは先ほど述べたように火を付けることで発生するので、電子タバコには含まれません。

では一酸化炭素はどうでしょうか。
一酸化炭素はヘモグロビンと結合しやすく、その結びつきやすさは酸素の200倍以上です。
本来酸素を運ぶはずだったヘモグロビンはその多くが一酸化炭素によって目的を果たすことができなくなり、結果酸欠の状態に陥ってしまいます。
運動能力の低下はもちろん、習慣化することで動脈硬化などにもつながってしまいます。
しかし、この一酸化炭素も電子タバコには含まれていません。

そして、「ニコチン入りの電子タバコ」というからには当然ニコチンが入っています。
ニコチンの害の最たるものは、その中毒性です。
タバコを吸ったとき快楽を感じるのは、ニコチンが受容体と結びつくことでドーパミンという脳内物質が分泌されるためです。

本来ドーパミンを発生させるのは「アセチルコリン」という物質で、この物質は自分自身で作り出しています。
しかし摂取を繰り返すうち、ニコチンが代わりとなってくれるのをいいことに、アセチルコリンを生成しなくなります。
ニコチンの効果は数十分で切れてしまうので、イライラしたり不安感が増し、またニコチンを欲してしまうのです。

つまり、ニコチン入りの電子タバコには紙タバコと同じように中毒性があるということです。
また中毒性がある他にも、代謝物に発がん性があることがわかっています。
ニコチン自体も、致死量は成人の場合40~60mgといわており、とても「無害」とはいえません。

ニコチンが含まれている以上健康を害する可能性は十分ありますが、タールと一酸化炭素についてだけ言えば、電子タバコのほうが害は少ないといえそうです。

日本ではニコチンの入っていないリキッドしかない?

ここ数年で、日本で販売される電子タバコの種類は急増しました。
でもそのほとんどはニコチンが入っていない電子タバコで、そうでないものは有名メーカーのものしかなくごく僅かです。
これはどうしてなのでしょうか。

電子タバコにはリキッドを使ったものと、タバコの葉を使ったものがあります。
世界的に見れば、リキッドタイプの電子タバコは以前から広く利用されていました。
しかし日本ではニコチンが医薬成分であるという理由から、厚生労働省からの認可がなければニコチン入りのリキッドの販売ができません。
そのため、リキッドタイプの電子タバコはニコチンの入っていないものに限られ、あまり普及しなかったようです。

では、いまコンビニなどで売られているニコチン入りの電子タバコは違法なのでしょうか。
いえ、当然そんなことはありません。
実は、現在販売されているニコチン入りの電子タバコには、リキッドではなくタバコの葉が使われています。
そしてこの電子タバコは厚生労働省ではなく、財務省からの認可を受け販売されているのです。

つまり真相はこうです。
ニコチンが入っているリキッド式電子タバコは厚生労働省の管轄なので日本での販売は禁止。
しかし、タバコの葉を使ったカートリッジ式の電子タバコは財務省管轄なので販売可能。

ニコチン入りのリキッドを日本国内で広く販売することは禁止されていますが、個人的に使用する分には問題はありません。
個人輸入などで入手することができますが、量に制限があります。
一度に輸入できるのは、一ヶ月間に使用する分までと決められています。
また、購入したリキッドを他人に売ったり、譲ったりするのは違法です。

電子タバコにはさまざまな噂が飛び交っていますが、惑わされずに正しい知識を身に着けていきたいものです。

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