禁煙補助剤のチャンピックスの成分とその効果とは

2020年04月04日

チャンピックスは、世界で初めて開発された内服タイプの禁煙補助剤で、2006年にアメリカで販売をスタートしています。
その後、日本でも2008年に製造承認を取得し、禁煙外来を設置している医療機関などで処方されています。

このチャンピックスは、内服タイプということと共に、ニコチンを含んでいないということが特徴です。
このために、チャンピックスを止める時に禁断症状に苦しむということはなく、肌がかぶれてしまうという心配もありません。

ちなみに、チャンピックスの作用機序は、有効成分のバレニクリン酒石酸塩により、アセチルコリン受容体を軽く刺激するというものです。
このアセチルコリン受容体は、ニコチンと結合するとドーパミンを放出し、強い快感をもたらすのですが、これが空になると不快物質の「Noradrenaline」が分泌されるので、イライラとした不愉快な気分になります。

チャンピックスによるアセチルコリン受容体への刺激は、タバコを吸った時よりもかなり軽いので、快楽物質のドーパミンは少ししか放出されません。
このために、強い快感を得ることはありませんが、チャンピックスを服用している限りはアセチルコリン受容体は空にならないので、Noradrenalineは分泌されません。
このために、ニコチンを補給しなくても禁断症状に苦しむことはないので、タバコを無理なく止められるという結果に繋がります。

ちなみに、厚生労働省がまとめた「効果的なたばこ対策の進め方と体制整備」によると、専門外来に5回目の最終診察まで最後まで通った人の1年後の禁煙継続率は、49.1パーセントという高い数字を記録しています。
つまり、チャンピックスを医師の指導のもとに服用することにより、約2人に1人の割合で成功できるということになります。
また、チャンピックスには健康保険が適用されるので、それほどお金を掛けずに禁煙に取り組めるということが魅力となっています。

チャンピックスは高い禁煙成功率を誇るとともに、離脱症状の緩和や再度喫煙をしてもタバコを不味く感じさせる作用があります。
チャンピックスは禁煙の離脱症状を和らげる

チャンピックスの服用方法と副作用を事前にチェック

禁煙補助剤のチャンピックスの服用方法は、1日目~3日目までは0.5mg錠を1日に1錠、4日目~7日目までは0.5mg錠を1日に2錠、2週間目から0.5mg錠から1mg錠に増量してこれを1日に2回飲むという内容です。
つまり、本格的にスタートするのは8日目からということになります。

ちなみに、チャンピックスがユニークなのは、スタートしてから7日目まではタバコを吸っても構わないという点です。
これは、チャンピックスを服用しながらタバコを吸っても気持ちよくならないということを身体に覚えさせるために行います。

その仕組みはというと、有効成分のアセチルコリン受容体に作用しているために、ニコチンはレセプターに結合することが出来ません。
このために、タバコを吸ってもドーパミンが分泌されることはないので、満足感が得られないということになります。
つまり、チャンピックスを服用することで、タバコを吸わなくても平気でいられるうえに、吸う必要性もなくなるということです。

このように、高い禁煙効果を期待できるチャンピックスですが、めまいや吐き気、ふらつきといった副作用が報告されています。
これは、脳内の受容体に作用するというチャンピックスの作用が原因の場合と、ニコチンが身体から完全に抜けたことが原因の場合とがあります。

後者の場合は特に問題はありませんが、前者が原因の副作用の場合は、1mg錠から0.5mg錠に減らすなどの服用方法を変更することで、めまいや吐き気などの症状が治まるケースもあります。
また、医師によっては吐き気止めの薬を処方する場合もあります。
いずれにせよ、ただ我慢するのではなく、異変が生じたときには医師に報告し、指導を仰ぐのが適当です。

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