IQOSはニコチンなどの害がない煙草?

2020年01月22日
灰皿の中にあるタバコのフィルター

IQOSとは、専用の機器に煙草を入れ、葉を加熱することによって喫煙する機器のことです。
葉に火をつけて燃やしたり、香りを凝縮したリキッドを加熱したりするのではない点で、通常のものや電子煙草とは異なっています。

IQOSの特長としては第一に、煙草を吸った時に排出される、有害物質の量を大きく減らしていることが挙げられます。
普通のものを吸う場合、排出される煙にはニコチンがおよそ0.27mg、一酸化炭素やベンゼン、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒドを代表とするタールなどの有害物質がおよそ34.5mg含まれています。
これらの物質は、喫煙者本人をはじめ、周囲の人にも健康被害をもたらします。
また、タールは一度壁や洋服につくと染み込んでなかなか落ちないため、煙草を吸った部屋や車にしつこい匂いや黄ばみを付けてしまいます。

一方、IQOSの場合、排出されるものは燃やした煙ではなく水蒸気です。
この水蒸気の成分は水・ニコチン・グリセリンとされており、これに含まれる有害物質の量は通常の煙草が排出する量の1割ほどと言われています。
匂いも大幅に軽減されるため、吸った後周りの人を気にして気後れする必要がないことも特長と言えます。

排出物質以外の特徴としては、電子煙草と比較し煙草本来の風味を損なわないことが挙げられます。
IQOSはあくまで煙草を加熱するものであるため、香りを付けた専用リキッドを吸う電子煙草のように、味が大幅に変化することはありません。
そのため、周囲に配慮しつつもタバコの味を楽しみたい方に向いています。
また、電子煙草の場合水蒸気が比較的大量に排出されますが、IQOSは通常の煙草とほぼ変わらない量であるということも嬉しいポイントです。

ニコチンやタールによる健康被害や、周囲に匂いや色をつけてしまう、という煙草の短所を軽減しつつも、電子煙草と比較し従来の味わいや喫煙体感が保たれているという点から、IQOSはこれからの活躍が期待できる次世代の煙草といえるでしょう。

そんなIQOSにおいて問題視されるデメリット

IQOSのデメリットとしては、まずバッテリーを持ち歩かなければならないことが挙げられます。
IQOSは電気製品であり、使用するたびに充電が必要であるため、吸いたい場合は事前の準備が必要になります。
普通の煙草のように吸いたい時に火をつけて吸う、といったことができないのです。
充電器本体はある程度大きさがあるため、旅行のように荷物を減らしたい場合には嵩張ることがあります。

それに付随して、充電器で一度に充電できる量が限られている、という問題点もあります。
一日に何度も吸いたい方は充電器に加え、充電器に接続するための機器も合わせて持ち歩く必要があります。
さらに、機器により自動的に 点灯や消灯が行われるため、通常の煙草のように自分で吸う時間を自由に調節することも難しいです。
特に、普段長いタイプを吸っている方や、休憩などでゆっくりと味を楽しむような習慣がある方は、吸える時間が短いと感じるでしょう。

また、電子煙草と比べ本来のものに近いといえど、完全に従来の煙草と風味が同じであるわけではありません。
そのため、吸う行為に重きを置く方の場合は問題ありませんが、ひいきにしている銘柄がある方や、ここのものでなくては、といったこだわりがある方は味に違和感を覚えることがあるかもしれません。

このように、IQOSには普通の煙草を吸うときにはなかった用意が必要であることや、本来持っていた特長を損ねてしまうこともあります。
IQOSを使用して煙草を楽しむ際は、ニコチンやタールなどによる健康被害が少ないことや匂いや色が付きにくいといったメリットと、充電の手間や風味の違いといったデメリットを照らし合わせ、自分に合った喫煙スタイルを考案してみてください。

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